令和6年度校長あいさつ
沖縄県立南部工業高等学校
校長 下地 二夫
本校は、前身の琉球政府立南部産業技術学校から昭和45年4月に南部工業高等学校として開校し、今年で創立55年目を迎えます。これまでに7千名余の卒業生を社会に輩出しており、県内外の産業界をはじめ様々な分野で活躍されています。
社会は、急速な情報化やグローバル化が進展し、我々を取り巻く環境は絶え間なく変化する将来予測が一層困難な時代を迎えております。生徒達が、未来を逞しく生き抜くことができるように、様々な社会変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となる資質・能力の育成が重要であると考えます。
本校では、校訓「和衷協力」「自主自律」「創意工夫」のもと、自他の存在を尊重し互いに切磋琢磨できる人、自らの判断と責任に基づき行動できる人、創意工夫を重ね創造する能力を伸ばし社会の発展に寄与できる人を育成すべき生徒像に掲げ、健全かつ持続的に発展できる社会の担い手となる工業技術者として、心身ともに健康で心豊かな人材の育成を目指し、日々の教育活動を推進しております。
現在、「機械科」「電気科」および、建築デザインコースと設備工学コースをもつ「建築設備科」の3学科を設置しており、将来のスペシャリストとして、専門的な知識・技能の習得に努め、高度な国家資格、技能検定などの資格取得や各種ものづくりコンテストに積極的・意欲的に挑戦するなど、各科で特色ある取組を行っています。
資格取得については、危険物取扱者、電気工事士、消防設備士、建築施工管理技士、各種技能士(機械系保全、電気系保全、フライス盤、普通旋盤、機械検査、建築配管、建築大工、冷凍空調機器施工、電子機器組立)、アーク溶接、ガス溶接、建築CAD等の様々な資格検定に、これまで多くの生徒が合格しています。
各種ものづくりコンテストでは、昨年度、若年者ものづくり競技大会フライス盤職種にて全国一位(厚生労働大臣賞)の快挙を成し遂げました。また、メカトロニクス職種、ロボット相撲、エコデンカーレース、配管技能コンテストでの県大会優勝や県総文祭美術・工芸部門「立体作品」にて最優秀賞受賞の他、マイコンカーラリー、旋盤作業、溶接作業、電気工事、電気回路組み立てにおいても活躍はめざましく、素晴らしい実績をあげています。
部活動では、野球、ウエイトリフティング、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、電気工作、機械工作、ロボット製作、木工技能、JRC部を中心に、日々、活発に活動しています。特にウエイトリフティング部は、これまでに全国総体にて団体・個人優勝を果たし、国体やオリンピック選手を輩出するなど、本校での伝統の一つとなっています。
進路状況については、昨年度は進路決定率100%で例年、ほぼ全員が進路決定しています。工業高校の専門性を生かした県内・県外企業への就職および、大学・短大等に進学しており、それぞれの生徒が進路実現に向けて計画的に頑張っております。
今後とも、保護者、地域の皆様及び関係機関のご協力のもと、本校のさらなる発展のために取り組んで参りますので、御理解と御支援をお願い申し上げます。